まず最初に東京のタクシーの「営業区域」をチェック

タクシーで一番稼げるのは、

東京の都心エリアです。

ですから、タクシードライバーに転職するのなら、東京の都心で仕事をすることをおすすめします。

平成25年の全国のタクシードライバーの平均年収は298万円ですが、東京のタクシードライバーの平均年収は403万円です。

首都圏でも埼玉県は316万円、神奈川県は309万円、千葉県は279万円ですから、東京のドライバーがダントツで稼いでいることがお分かり頂けると思います。

それならばと、東京都狛江市に住んでいる方がご近所のタクシー会社に就職しても、東京の都心どころか隣接している東京都世田谷区でも営業が出来ないことをご存知でしょうか?

実は、東京のタクシーは東京のどこでも営業ができるわけではないのです。

まず最初に、このページでは東京のタクシーの営業区域についてご紹介します。

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東京のタクシーの営業区域

日本で営業しているタクシーは、東京に限らず道路運送法という法律で営業を行う区域が定められています。

東京都についてもタクシー会社の所在地(営業所ごと)に応じて、そのタクシー会社のタクシーが営業できる区域が次の5つに分けられています。

  1. 「東京都特別区・武三交通圏」
    東京23区・武蔵野市・三鷹市
  2. 「北多摩交通圏」
    立川市・府中市・国立市・調布市・狛江市・小金井市・国分寺市・小平市・西東京市・昭島市・東大和市・武蔵村山市・東村山市・清瀬市・東久留米市
  3. 「南多摩交通圏」
    八王子市・日野市・多摩市・稲城市・町田市
  4. 「西多摩交通圏」
    青梅市・福生市・あきる野市・羽村市・瑞穂町・日の出町・奥多摩町・檜原村
  5. 「島嶼区域」

例えば、「東京都特別区・武三交通圏」とは、東京23区・武蔵野市・三鷹市のことを言います。

東京23区・武蔵野市・三鷹市にあるタクシー会社(営業所)の営業区域は、東京23区・武蔵野市・三鷹市です。

この営業区域にあるタクシー会社(営業所)がお乗せ出来るのは、この営業区域内で移動するお客様と、この営業区域内で乗車または降車されるお客様だけです。

整理すると「東京都特別区・武三交通圏」が営業区域のタクシーがお乗せできるのは次のお客様です。

・東京都特別区・武三交通圏の中で移動するお客様
(例:東京都新宿区から東京都三鷹市までのお客様)

・東京都特別区・武三交通圏から他の交通圏までのお客様
(例:東京都中央区から東京都立川市までのお客様)

・他の交通圏から東京都特別区・武三交通圏までのお客様
(例:東京都立川市から東京都中央区までのお客様)

この営業区域のタクシーは、東京都立川市から東京都八王子市市までのお客様はお乗せできません。また東京都立川市から東京23区を通過して千葉県まで行くお客様もお乗せ出来ません。

違反すると行政処分の対象になります

この営業区域は、道路運送法という法律で定められているので、違反した場合にはタクシー会社が行政処分の対象になります。

具体的には、国土交通省関東運輸局の監査が入り、監査により法令違反が発覚した場合には、法令の規定により自動車の使用停止が命じられます。

その使用停止の日数10日車までごとに1点とし、処分日前3年間の累積違反点数が50点を超えることとなるときは、当該違反行為を行った営業所の事業停止処分を、80点を超えることとなるとき又はその他の悪質な法令違反があったときは、事業許可の取消処分を行っています。

たかが営業区域と思いがちですが、違反をすると他の法令違反と同様に重い処分が待っているので、タクシー会社はドライバーに対して強く指導を行っています。

違反の判定の方法

営業区域を守っているのか破っているのかの判断は、タクシードライバーが会社に提出する「営業日報」で判断します。

以前は、タクシーが信号待ちの時などに、運転手がバインダーに挟んである「運転日報」に運行区間と料金を書き込みをしていました。

ところが現在では、タクシーの「実車」ボタンと「空車」ボタンを押した場所をGPS機能で判断して、機械が勝手に「運転日報」を作成してくれるので、営業区域を守っているのか破っているのかの判断の精度は高まってきています。

そのため、「東京都特別区・武三交通圏」のタクシードライバーは、営業区域の境目にあたる「東京都西部」の川越街道・青梅街道・甲州街道・世田谷通りなどを都心に向かって走る時には、今何処を走っているのかに注意しながら営業を行っています。

まとめ

タクシーの「営業区域」についてはご理解いただけたでしょうか?

最初にお話ししたとおり、タクシーの仕事でいちばん稼げるエリアは東京の都心部です。

ですから、タクシードライバーに転職するのであれば、他に余程の理由がなければ

東京23区・武蔵野市・三鷹市の会社

を選ぶことをおすすめします。

この営業区域で仕事をするためには、この区域内にある法人タクシー会社の事業所(営業所)に転職すればいいのであり、タクシードライバーの住所は関係ありません。

私の会社でも、千葉県・神奈川県・埼玉県から電車で通勤しているタクシードライバーは何人もいます。

まずは、「東京都特別区・武三交通圏」が営業区域である会社を選びましょう。

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